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佐賀県の薬局・医療施設・薬剤師事情
九州地方の北西部に位置し、歴史的・文化的に重要な役割を果たしてきた、歴史の魅力あふれる佐賀県の薬剤師数は1,799人。人口10万人に対する薬剤師数は215.4人と全国平均の226人よりも10.6人少なく 、薬剤師がやや不足している状況といえます。
薬科大学・薬学部がなく地元就職が見込めない点も慢性的な薬剤師不足の一因とされております。

佐賀県内には薬局535件、病院108件、診療所688件があり、それぞれの職場で働く薬剤師数は薬局勤務が1,116人、病院勤務が342人、診療所勤務が32人。佐賀県で働く薬剤師1,799人のうち、62.0 ％が薬局に、19.0 ％が病院、1.8 ％が診療所に勤務しています。

佐賀県の薬剤師の平均年収と平均年齢
佐賀県で働く薬剤師の平均年収は530.3万円で全国第17位。全国平均の515万円よりも15.3万円高くなっています。薬剤師のニーズは高く、募集求人で提示されている以上の待遇を求職者から提案してくるケースもみられ、福岡県など近隣県にお住まいの方が高年収のお仕事を求めて、佐賀県に通勤することもあるそうです。
また、佐賀県の薬局・医療施設（病院・診療所）で働く薬剤師の平均年齢を年代別に見ると、20代198人（13.3 ％）、30代396人（26.6 ％）、40代333人（22.3 ％）、50代311人（20.9 ％）、60代187人（12.6 ％）、70代55人（3.7 ％）、80代以上10人（0.7 ％）となっており、佐賀県の平均年齢45.9歳。全国の平均年齢45.3歳と比較すると、やや高くなっております。

佐賀県は福岡県と長崎県に挟まれる形で隣接しており、福岡県の久留米市がお隣のため交通の要所や工業地域、福岡県都市部のベッドタウンとして発展し、県内では珍しく人口増加率が高い地域です。 人口10万人当たりの薬局数が60以上の施設があり、全国1位を誇っています！ちなみに全国チェーンの薬局は少なく、地場の薬局・個人薬局が多いのが特徴です。佐賀県では高齢化が進み65歳以上の人口が全体の30％と全国的に見ても非常に高くなっていることから、今後ますます在宅業務に力を入れていく薬局が増え、薬剤師の需要が高まると予想されます。

参照：厚生労働省「平成26年度衛生行政報告例」「平成27年度衛生行政報告例」「平成26年医師・歯科医師・薬剤師調査」「平成28年度厚生統計要覧（保健衛生）」「平成28年度賃金構造基本統計調査」。 ＊年収は「賃金構造基本統計調査」より「きまって支給する現金給与額×12ヶ月＋年間賞与その他特別給与額」で算出。